修理の事例紹介
“部位・パーツ別専門”No.14

最近はネットオークションなどで中古品を手に入れやすくなったために、例えば車の故障した部分の部品を取り寄せて修理店へ持ち込み交換してもらう、またはDIYで自分で修理するという人の人口が、10年前と比べれば各段に増えたと思います。

ここでは、ネットオークションで安く仕入れた気に入った他車種のシートを丸ごと移植(スワッピング)した事例を紹介します。

移植(スワッピング)先の車は、Repair7.net/リペアセブンネットの看板車のトヨタランドクルーザー40系(通称ヨンマル)。
移植する(スワッピング)シートは、トヨタソアラ20系のスポーツレザーシート、運転席(電動式)と助手席。

もちろんランクル40には電動設備も無いため、電動機能を使用できるようにするには新たに電源の確保が必要となります。
さらにランクル40は24V電源なので、ソアラの12V用シートに対応させるには、24V電圧を12Vにコンバートさせての対応となります。

さて、移植(スワッピング)にはまず今取り付けられているシートを外して、取付部分の形状や寸法を測り、移植する(スワッピング)シートと比べて、形状差や寸法差をよく調べて、直接移植する(スワッピング)シートやシートレールに加工を加えたり、取り付けられるようにするための金具(ブラケット)を新たに製作したりします。
この作業がここで紹介するリフォームにかかる時間のほとんどを費やします。

シートやシートレールに加工を加えたり、金具(ブラケット)を新たに製作できたら、実際にシートを車に取り付けます。エアバック装備車のエアバックセンサーやシートベルトのセンサーがある車にはそれらの配線処理もします。ランクル40にはそのようなものとは無縁のレトロな車なのでありませんが、今回は電動シートを移植するので、各種機能がちゃんとスイッチ操作で動くように配線処理を施します。

シートはパーツとして比較的大きいものなので、リフォーム後はとても存在感が際立ち、気に入ったシートであればあるほど満足度も大きいと思います。

今回はシート前後とリクライニング機能しかないランクル40のシートから、それらの機能の他にヘッドレストの角度調節や、座面の前方と後方を独立しての高さ調節、背面（背もたれ）の沈み込む深さ調節、体を包み込む度合いを調節できる両脇周辺の締め付け調節など、それらを電動でできるようになるシートスワップなので、機能が格段にアップし、自分にあうスタイルで運転できるようになったため、高速走行時や長時間の運転時でも、前のシートと比べると格段に疲れにくくなりました。

しかし一番嬉しいのは、自分の今思っている理想のかたちになったこと。このことでより一層この車を大切にできるだけ長く乗っていきたいと思うようになりました。

このように、「ここをこのようにできないかなぁ」と思った時が、そのモノとの新しいストーリーの始まりのチャンス！
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投稿者：Repair 7.net/リペア セブン ネット運営　　株式会社オルタナティブ

作成日：2012年08月02日