修理の事例紹介
“電子パーツ”No.17

自動車が好きな人で特にターボのついた車を乗っている人であれば、ターボの状態を把握できるブーストメーターやターボモニターなどを付けて内装をレーシーにしたいと思う人や実際に取り付けている人も少なくないと思います。
最近ではスポーティーカーであればはじめからダッシュボードやメーターにブーストメーターやターボモニターが埋め込まれていたりするほどです。

使い方や人によっては、ターボの限界点を確認するためのものだったり、ただの情報を映し出すディスプレイで飾りで終わってしまうこともあるブーストメーターやターボモニターですが、ここでは上記のためのメーターとしてではなく、燃費向上をねらうエコなドライビングを行うためのツールとしての、ブーストメーターやターボモニターを紹介します。
といっても、ブーストメーターやターボモニターを付けるだけで燃費向上になるというものではなく、あくまでそれを常に使いながらアクセルコントロールを行うことによって燃費を向上させるという紹介です。

ブースト計やターボモニターを使用された方であればここで紹介する事はもうご存知かもしれませんが、ターボは効き始めると加速が良くなって速く走れる一方で、燃料をどんどん消費していきます。
ターボ車は燃費が悪いなどと一般的に言われるのはそのためですが、実は走り方をブーストメーターやターボモニターを見ながら臨機応変に変えれば、そんなことなどなく、逆に燃費を向上させることだってできるのです。

ブーストメーターやターボモニターの取り付け方は車種やメーターによって様々なのでここでは割愛します。

さて、ブーストメーターをダッシュボード上やピラーなどドライブ中にストレスなく確認できる場所に取り付けられたとします。
通常アクセルを踏まないアイドリング状態ではメーターの針は動かず、ガソリン車であれば−(マイナス)を、ディーゼル車であれば0を差し、アクセルを踏み込めば、プラスの方向へ針が向かっていくようになります。
そこで発進から加速時にはターボが本格的に効きはじめるか否かの状態、例えばガソリン車であれば−(マイナス)20〜0kg/cｍを、ディーゼル車であれば大体0.2kg/cｍをできるだけ目指してアクセルをコントロールしながら加速をするようにすると、概ね燃費向上が期待できます。
もちろん車の流れや道路の状態、走行状況などで常にこの状態を保つことは不可能なので、臨機応変に行います。

要は必要がない時はターボをあまり効かさないようにメーターやモニターを見ながら走行し、加速が必要な時は通常通りの運転をして、運転にメリハリをつけて無駄を無くすようにするとエコドライブができるようになります。
また減速時はフットブレーキだけに頼らず、常にシフトダウンするようにしてエンジンブレーキをかけるよう心がけると、エンジンブレーキがかかっている間は燃料をカットされている状態となるので、一層低燃費に貢献します。

ブーストメーターやターボモニターがもたらすエコドライブと燃費向上。ブーストメーターやターボモニターが言わばエンジンの発する言葉の翻訳器となってドライバーに伝えることで、エンジンと対話しながら走るとこのようなエコドライブができるので、いたわりながら運転できるだけでなく、一層長く大切に乗っていこうとする気持ちにもつながり、トータルでエコスタイルとなりうるのです。

ブーストメーターやターボモニターって一部の車マニアや走行会を楽しむ人のもので、エコとは対局にあるものと思っていた方も多いのではないかと思いますが、使い方を変えれば環境に優しい道具となることもあるのです。

 

投稿者：Repair 7.net/リペア セブン ネット運営　　株式会社オルタナティブ

作成日：2012年08月04日